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養生(ようじょう)

養生というのは人に対して使う際には健康に気を遣うという意味で使われますが、工事では、作業

途中のものや完成した部材などを雨風などの外部からのダメージや汚れの付着を防ぐためにシ

ートなどの保護材を使って覆うことを言います。

解体工事では、部材が落下したり、周囲に飛び散ったりするのを防ぐために養生が行われます。

また、養生は部材だけではなく周囲にホコリが飛び散ったりするのを防いだり、防音の役割もあり

ます。

 

解体業者に見積もりを依頼すると見積もりに養生の費用が含まれていて、養生を省いて費用を安

くしてほしいと申し出る施主も少なくありませんが、解体する建物の周囲に建物も道路も何もなくて

養生する必要がないという場合以外は養生を省くということは簡単にできません。

 

周囲に道路があれば道路を走っている車や通行人に被害が出る恐れがありますし、周囲に家が

あれば、ホコリや騒音で迷惑をかけてしまいますし、部材が飛び散って建物を破損させてしまう恐

れもあります。

工事を行う業者側にも周囲に配慮する必要があると義務付けされていますし、配慮を怠れば施主

も近隣とトラブルになってしまう可能性があります。

 

このような点を考えると、養生は工事の際に欠かすことのできない工程であると言えます。

 

擁壁(ようへき)

擁壁というのは平地ではない場所で切土や盛土を行って建物を建てた場合、盛土が崩れ落ちる

のを防ぐために設置する壁のことです。

擁壁にはコンクリート擁壁の他、間知ブロック擁壁、間知石擁壁などいろいろな種類があります。

 

擁壁は支えている土壌から圧力を受けていることになりますが、土壌が水分のたくさん含んでしま

うとその圧力が大きくなって支えきれなくなって崩壊してしまう恐れがあります。

そのため擁壁には水はけをよくするために水抜け穴が必要で、擁壁の高さが2メートルを超える場

合は、排水パイプを3平方メートル当たりに1箇所は必ず設置するように法律で義務付けられてい

ます。

 

大谷石擁壁や二重擁壁、二段擁壁など以前築造された擁壁のなかには、現在では風化によって

安全性の保持に問題があるとされる擁壁の種類もあります。

また、安全性が認められている擁壁であっても、その安全性は永久に保障されるわけではなく、

何十年と経過すれば外部からのダメージや土壌の圧力によって劣化していきひび割れや亀裂が

生じてしまうことがあります。

 

擁壁を造りなおすとなると工事費は数百万、場合によっては数千万となることもあるので、擁壁が

ある物件の購入を検討する場合は、擁壁の安全性や状態に注意するべきです。

 

有害化学物質

有害化学物質とは、人間や動植物などの健康に悪影響を及ぼす化学物質のことです。

近年では、建築材料や家具などから発する有害化学物質による

大気汚染が問題となっています。

住居や職場、学校や公共施設など日本人の多くが日常生活の9割くらいを建物内で過ごすと言

われているので、建物内の有害化学物質による大気汚染は非常に大きな問題です。

 

室内の化学物質は数千種類もあると言われていますが、そのなかでも人体へ悪影響を及ぼすリス

クが高いと判明されているものが有害化学物質と呼ばれています。

建物内の有害化学物質としてよく知られているアスベストで、防音、防火、防湿など様々な良い効

果がある反面、人が吸ってしまうと肺がんなど原因となるリスクがあることが判明しています。

 

アスベストの他にもガラスやサッシ、パネルなどの目地に使用されたPCB含有シーリング材、蛍光

灯の水銀、家電製品や台所用品から発生するフロンガスなどいろいろな有害化学物質があるた

め、その対策を行うため現在では様々な法律が施行されています。

 

解体工事を行う際には、法律に従ってきちんと届出や有害化学物質の調査を行う必要があり、

リサイクル法や廃棄物処理法などの法律に従って正しい方法で工事を行なっていき、

有害化学物質を正しく取り扱って処理していく必要があります。